相続などで実家を取得したとき、大半の方はすでに他の地域や住居に住んでいるかと思います。
したがって、止むを得ず実家の売却という選択肢を選ぶケースが多いです。
ですが実家を売却するにあたっては、後悔しないかが不安に感じられるでしょう。
事実、実家を売却した後に後悔する方は多いです。
かといって実家の売却を先延ばしにすると、ご近所やご自身の家計にも悪影響がおよびます。
そこで今回は、実家売却でよくある後悔のケースを基に、後悔せずに実家を売却する方法を分かりやすく解説します。
実家を売却するとなぜ後悔するの?
実家を売却すると、なぜ後悔することになるのでしょうか?
この章では、実際の体験談や口コミの中から、実家売却で後悔する主な理由を4つご紹介します。
両親への罪悪感
両親が長年住んでいた実家を売ったことへの罪悪感から、後悔する方は非常に多いです。
特に、両親が働いたお金で頑張って購入した実家や、代々先祖から引き継いできた実家を売却した場合は後悔しやすいです。
育ってきた実家が無くなる喪失感
物心ついた頃から育ってきた実家が無くなった喪失感から、実家を売却したことを後悔する方も多いです。
思い出の詰まった家が他人の持ち物となったり、売却する前に更地にするときには、過去の思い出から自然と悲しい気持ちが湧き上がってくることは自然なことでしょう。
安値での売却
期待していたような金額で実家を売却できず、ほとんど手元にお金が残らないことが発覚し後悔するケースです。
実家が安値でしか売却できないということは、「両親の頑張りやそこで育った思い出が否定された」とも捉えられます。
このように捉えた結果、「どうせ安値でしか売れないなら、最初から実家を売却しなければ良かった」と後悔するわけです。
悪質な不動産会社への依頼
悪質な不動産会社に実家の売却を依頼した結果、後悔する事態に陥るケースもあります。
たとえば担当者の態度が悪かったり、しつこく営業の電話をかけてこられると、精神的にストレスがたまってしまいます。
ひどいケースだと、特定の不動産会社でしか実家を売却できない契約を結ばされたり、いつまで経っても売却活動を進めてくれない業者も存在します。
こうした不動産会社に依頼すると、実家の売却を大きく後悔することとなるため注意が必要です。
後悔を恐れて実家を放置するのがダメな理由
後悔するのが嫌だからという理由で実家を放置すると、売却する場合よりも遥かに後悔する事態に発展する可能性があります。
具体的には、実家の売却を先延ばしにすると下記3つのケースで後悔するリスクがあります。
建物の価値が下落する
時間が経つにつれて、老朽化や破損などにより建物の価値は右肩下がりに減っていきます。
そのため、実家を売却するタイミングが遅れるほど、高値での売却は困難となります。
相続後すぐに売却する場合と比べて、数百万円単位で売却価格が減ることもあるので注意しましょう。
建物の倒壊や火事により近隣住民に多大な迷惑をかける
実家を空き家の状態で放置しておくと、老朽化により建物が倒壊するリスクがあります。
すぐ近くに近隣住民の住宅があった場合、倒壊により他人の住宅にキズをつけてしまう可能性があります。
また、空き家となった実家に放火され、近隣住民の住宅まで延焼してしまうリスクも考えられます。
こうなると、相続した財産では賄いきれないほどの損害賠償が発生するかもしれないので、十分な注意が求められます。
税金や保険料などの維持費がかかり続ける
たとえ空き家であっても、不動産を所有しているだけで固定資産税や火災保険料などの支払いは発生します。
土地の広さにもよりますが、年間で数十万円もの維持費がかかるため、家計を圧迫する要因となり得ます。
後悔しない実家売却の方法
実家に住むつもりがない場合、基本的には実家の売却は避けて通れない道となります。
したがって、後悔せずに実家を売却する方法を知っておくことが重要です。
この章では、実家を売却した後に後悔しないための方法を4つご紹介します。
両親が生きている間に実家の売却について了承をとっておく
両親が生きている間に実家の売却について了承をとっておけば、罪悪感から後悔しにくくなるでしょう。
そもそも両親への罪悪感が湧き上がってくるのは、両親が売却に肯定的だったか否定的だったかを分からないからです。
あらかじめ売却に賛成してもらえれば、「本当は売って欲しくなかったのではないか」と罪悪感を抱かずに済みます。
実家を写真などで保存しておく
育ってきた実家を売却する喪失感からの後悔に対処するには、実家の外観や中の様子を写真や動画などで撮っておき、それを保存しておく方法がオススメです。
実家を一度売却すると、二度とご自身が過ごしてきた家の様子を見ることはできません。
ですが写真や動画を保存しておけば、寂しくなったときでもそれを見ることで、喪失感を和らげることができます。
査定により売却時の値段を把握する
安値での売却で後悔しないためには、あらかじめ実家を査定に出す方法がベストです。
査定とは、ご自身が持っている不動産を売ったときの価格を、不動産会社に見積もりしてもらうことです。
実家を査定に出せば、大体どのくらいの値段で売却できるかを把握できるため、希望にそぐわない価格での売却をせずに済みます。
なお実家を売却するに際しては、一度で複数の不動産会社から査定を得られる「一括査定」のサイトを利用するのがオススメです。
一括査定を利用すれば、複数の不動産会社に毎回出向いて、その都度面倒な手続きを行う必要がありません。
また、不動産会社によって査定金額は大きく異なるケースが多いため、相場よりも高い値段で売却しやすくなります。
不動産の一括査定を利用するメリットやデメリット、オススメのサービスについては、下記の記事で詳しく解説しています。
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複数の不動産会社を比較する
複数の不動産会社を比較すれば、悪質な不動産会社に依頼することで後悔せずに済みます。
不動産会社によって売却金額が異なるのはもちろん、営業マンの態度や仕事を進めるスピードなどは異なります。
そのため、一社の不動産会社にのみ依頼すると、悪質な不動産会社に当たってしまうリスクがあります。
一方で複数の会社を比較すれば、業者によって良し悪しを比較できるため、不動産会社選びで後悔する心配がありません。
なお不動産会社を比較するときは、前述した一括査定サービスを利用するのがオススメです。
査定に出すと営業マンから連絡が来るため、相手とのやりとりの過程で悪質かどうかを見極められるでしょう。
まとめ
両親が長年大切に守ってきたことなどを理由に、実家を売却した後に後悔するケースは少なくありません。
しかし、後悔を恐れて実家の売却に躊躇していては、近隣住民に迷惑をかけたり維持費で家計が悪化する可能性があります。
そのような事態にならないためにも、実家に住む予定がないならば、なるべく早めに実家を売却するのがベストです。
実家を売却した後に後悔しないためには、なるべく満足できる条件で売却するのがベストです。
したがって実家を売却する際には、まずは一括査定により「どのくらいの値段で売却できそうか」を知っておきましょう。
一括査定のサービスは数多くありますが、特にオススメなのは「リビンマッチ」です。
無料で最大6社の不動産会社に査定してもらえるので、ほとんど手間や時間をかけずに実家売却の手続きを進められるでしょう。
リビンマッチに関しては下記の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひこちらも参考にしてください。
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