PR集客部門の設立方法

社内にPR集客部門を設立する際は、次の手順を守ってください。

│|PR集客部門の導入フロー

①広報担当者の任命

社内でPE集客に向いてそうな社員を任命します。

できればコミュニケーション能力に優れ、バイタリティのある人物が望ましいです。

もちろん社員数が少ない場合は、社長自らが担当しても良いのです。

②広報担当者の教育

社内にノウハウがない場合は、PR集客を独学で実行することは難しいので、広報担当者向けの講座やコンサルタントなどに学びます。

会社の“顔”を担っていくことを考えれば、業務をこなしながら、最低でも6カ月くらいは勉強期間をとることが必要です。

③広報戦略を立てる

会社としてどういったPR集客を展開していくのか、短期（1年）、中期（5年）、長期（10年）的なPR戦略を立てます。

④社内への周知

社員全員に向けてPR集客を始めることを伝え、必要性や効果を周知して理解を得ます。

⑤情報収集システムの構築

PR集客にはどんなPRネタがあるのか情報収集が不可欠です。

しかし、従業員にはそれぞれ自分の業務で忙しく、社内の情報を一括で管理することは小さな会社でも案外難しいことです。

定型で情報を書き込める用紙を作ったり、「こういうときはPR集客担当者に必ず情報を提供する」などのルールを決めます。

⑥会社資料を作成

「ファストブック」など、メディアに渡す基本的な会社資料を準備します。

⑦PR集客活動の実行

すべての準備が整ったら、いよいよPR集客したい案件についてプレスリリースを作成し、配信します。

⑧長く続ける

メディアへの露出が目に見えて増えるまでには、それなりに時間もかかります。

しかし、PR集客には最小限のコストで最大限の効果を得ることができる可能性を秘めているので、長い目で見てPR集客に取り組むことが大切です。

│|PR集客担当者に向いている人材とは

PR集客の担当者の仕事は、大まかに「情報を発信する」「取材に対応する」の2つに分かれます。

前者は、自社の商品やサービスをニュース素材に加工してリリースしていくということですが、それに必要な資質は、

・好奇心が旺盛で、社内外に広くネットワークを張り巡らし、どんなことが人気を得ているのかを敏感に察知することができる人物

・手に入れた情報の価値を正確に分析する能力

が求めらます。

自社について、部内者としての目だけでなく、社会の視点からも見ることができるバランス感覚が必要です。

単純に「文章を書くことが好き」といったことも大きな特性です。

文章を書くことが苦手な人の文章は、要点がまとまらず、読んだ人を混乱させてしまいます。

けれど「子どもの頃から手紙を書くのが好きだった」というような女の子にプレスリリース文章を書かせてみると、案外まともなものを仕上げるものです。

読んだ人がちゃんと内容を理解できる文章を書けるということは、それだけ価値があることなのです。

一方、後者のマスコミ関係者との付き合いにおいては、社交性も必要です。

誠実さと明るさが第一です。

多少のユーモアも大事ですが、度を過ぎた調子の良さや軽薄さは信頼を失います。

好印象を持ってもらいながら、相手が求め、自社の良い情報を的確に与える冷静さや客観性も大切です。

さまざまな取材者の要求に対応できる臨機応変さ、スピーディな行動力を備えていれば心強いです。

社交性は社外だけでなく、社内での調整力も大事です。

取材をセッティングするときに社員に協力してもらえるように、社内に敵を作らないことが基本です。

大企業にはよく美人の女性広報担当がいますが、あれも理由があります。

メディアの記者は、最近では女性も増えましたが、まだまだ男性の方が多いのです。

アポイントや取材をしたときに、対応してくれた広報がきれいな女性だったら、記者も張り切って良い記事や番組にしようと頑張るものです。

単純ですが、人間とはそんなものです。

しかし、自分でPR集客をしてみようと思った男性社員も悲観することはありません。

案件が良くて、誠実に明るく対応していれば、メディアは必ず取り上げてくれるものです。