PR・広報のポジションは？

一口に「PR・広報」といっても、それが企業活動の中でどのような位置づけ、働き、役割なのかを知っておく必要があります。

│┃PR・広報のポジション

経営戦略５部門のうちの一つに、「マーケティング戦略」があります。

商品が売れるように調査し、調整をすることがマーケティング戦略の基本です。

マーケティングは「製品」「価格」「流通」「プロモーション」という４部門で行っていきます。

その「プロモーション」は、「SP戦略（POPなどを使った販売戦略）」「（店頭や街頭での）人的販売戦略」「広告戦略」そして「PR・広報（パブリシティ）戦略」の４つを組み合わせて行います。

これをプロモーションミックスといいます。

大局的にみると、「PR・広報」は、企業の中で経営戦略が細分化されていったうちの一つですので、これから行おうとしているPRが会社全体の経営戦略に合っているかどうか、確認していくことも必要となります。

いくらPRを頑張っても、それが会社の戦略に合っていなければ意味がないということです。

経営戦略＞それにそって行われるマーケティング戦略＞その一部を担う「PR・広報戦略」

という位置づけをしっかり押さえておくことが不可欠なのです。

経営戦略からプロモーション戦略まで、細部にわたって綿密に戦略を練り、そのうえでPR・広報を行わなければ、PR・広報は機能しないということになります。

多くの企業は、「プロモーション」に含まれる４つの方法を複合させて活用（プロモーションミックス）していますが、現状では「PR・広報」を上手に活用できている企業は、あまり多くありません。

│┃その他のプロモーション戦略

PR・広報戦略の他のプロモーション戦略は、次のようになります。

│広告戦略

広告主を明記し、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、交通広告、野外広告などの有料のメディアを使ったプロモーション手法

│SP戦略

消費者や流通業者向けに購買意欲を高めるための短期的インセンティヴを使った手法。

POP、値引き、ポイントカード、試供品、クーポン、プレミアムなど

│人的販売戦略

販売員や営業マンなどを通じて商品を伝達したり販売したりする手法