PR集客に必要なニュースバリューとは？

PR集客でメディアにプレスリリースを行うネタにはニュースバリュー（価値のある目新しい話題）が必要です。

ニュースバリューの意味と具体例についてご紹介いたします。

│｜ニュースバリューとは何か？

プレスリリースの要素として「５W１H」を記載すると同時に、内容のニュースバリューが重要となります。

ニュースバリューは、「News：新しく一般にはまだ知られていないできごとや情報」、「Value：価値・値打ち」を組み合わせた言葉で、『一般にまだ知られていないが、価値のある情報』または『一般に知らせる価値のある情報』という意味になります。

メディアに『報道に値すると認められる価値のある情報』ともいえます。

プレスリリースを作成する際に意識しなければならないのが、情報のニュースバリューとなります。

日本新聞協会発行（昭和41年刊）によるニュースの価値とは、

① 異常性（斬新性・新奇性、意外性、突如性）

② 人間性（生命性、生活性、日常性、季節性、教育性、娯楽性）

③ 普遍性（大衆性、一般性、著名性、即知性）＝有名（著名）であること

④ 社会性（国家性、時代性、連続性、多発性）

⑤ 影響性（進展性、発展性、期待性）

⑥ 地域性

となります。

この中で重要なのは、『ニュース、新しいこと』『サプライズ（驚き）』がニュースリリースの要素として含まれているかどうかということです。

具体的には、次のような語句がプレスリリースに含まれていると、メディアの印象が良くなります。

「一番」：世界一、日本一、業界一、地域ナンバーワン　など

「初めて」：世界初、日本初、業界初、地域初　など

「最も」：最高品質、最新技術、最高、最小　など

※これらをプレスリリースに表記する場合は、根拠が必要となります。

「自社調べ」でも良いのですが、第三者機関の調査結果など客観的なデータを根拠にする方が望ましい。

│｜ニュースバリュー基準

プレスリリースを作成しようとするコンテンツのニュースバリューは次の基準で評価します。

・新規度

・サプライズ度（「No.1」度、「初」度、技術レベル度）

・物語性（開発秘話系、課題解決系、オーソリティ系）

・大衆＆著名度（多くの人が知っている）

・社会影響度

・地域度

それぞれに、３点（世界、日本レベル）、２点（業界レベル）、１点（地域レベル）、０点（ニュースバリュー無し）の点数を付け、コンテンツの評価をします。

│｜具体的なコンテンツ

ニュースバリューを考慮しプレスリリースを作成する場合、次のような活動がPRコンテンツとして有効です。

① 経営
中長期計画、年度経営方針、経営戦略、決算発表、新規事業、合併・合弁、新会社設立、業務提携

② 財務・株式
新株発行、株主変動、資本増減、配当変更、株主対策

③ 技術・研究
発見・発明、新規技術開発、新技術の事業化、学会発表、特許・実用新案

④ 製造・工場
新工場の建設・稼働、工場閉鎖、安全対策、国際基準

⑤ マーケティング関連
新商品発表、主力商品動向、新キャンペーン、イベント・展示会、広告・キャラクター、調査結果

⑥ 人事・組織
人事異動、組織変革、福利厚生の充実、女性登用、働き方改革

⑦ トップ・役員
社長の経営観、パーソナリティ、年初・入社式あいさつ、ユニークな人材、社員の趣味・特技

⑧ 行事
創立記念日、地域交流、工場見学、メセナ活動、ボランティア

⑨ 歳時記
新年、入社式、年末年始

これらのコンテンツでプレスリリース作成し、メディアにタイミングよく送るためには、中長期・短期のPR集客計画を作成する必要があります。
プレスリリースのコンテンツは、商品の販売やサービス開始など、売上・利益に直接結びつくものだけでなく、ブランドイメージの向上を目指した内容も含めることが大切です。

│｜基本PR集客コンテンツ

R集客活動において、売上・利益に直接影響し、基本となるプレスリリースコンテンツは、次のようになります。

① 新商品販売及び新サービスの開始

② イベント、キャンペーンの開催

③ 新規事業の開始

④ 活動報告

これらのコンテンツはプレスリリースが作りやすく、メディアに対しても有効ではありますが、メディアに取り上げてもらおうと思うなら、ニュースバリューを考慮する必要があります。

「目新しく一般的に知らせる価値がある」とメディアが判断する企画としなければなりません。

│｜応用PR集客コンテンツ

これらのコンテンツは、企業の売上・利益に直接関係するとは考えにくいが、企業イメージを向上しブランドイメージを高める効果がきたいできます。

間接的・長期的な視野から売上・利益に貢献するコンテンツとなります。

① 記念事業やアニバーサリーイベントのコンテンツ

② 高業績・成績、表彰された事項のコンテンツ

③ 経営者やユニークな社員など「ヒト」コンテンツ

④ その他（研究発表、トレンドなど）

これらのコンテンツも基本PR集客コンテンツ同様、ニュースバリューを考慮した構成でプレスリリースを作成する必要があります。