注文住宅を建てるお客様はどうやって工務店・ハウスメーカーを探しているのか

スタッフブログをお読みいただきありがとうございます。高室です。

ここのところ積極的に自社の営業・販促活動を行った結果、ホームページを５年以上前に制作してから長い間、ホームページを

放置したままのお客様が多い事に驚いております。

何故放置していたかというと、多くの場合はホームページに費用をかける必要性を感じていなかったという回答でした。

一方で、チラシやその他の紙媒体による反響は減っている…という声も同数あるのが特徴です。

実際、ローコストの注文住宅を建てているお客様はホームページからの問合せが非常に多い反面、昔ながらの高品質で

お客様の様々な要望を細かに聞いて、途中でプランに修正があっても対応して…といった一定以上の価格帯のお客様は

ホームページより他の媒体からの集客がメインであるのも事実です。

では、中～高価格帯のお客様はホームページはあまり重要では無いのか？という疑問が生まれます。

先に答えを言ってしまいますと、答えはＮＯです。価格帯が低くても高くてもホームページが重要なのは変わりありません。

実は、チラシからの集客が減っているという原因の一つは、ホームページの品質が低いからなのです。

弊社では、チラシから全然集客できなくなってしまったというお客様が、改めてホームページを回収してからチラシを配布したところ、

劇的に集客が回復・増加したというお客様が散見されます。

図は、国土交通省が平成２９年３月に発表した平成２８年度住宅市場動向調査報告書です。（平成２５年～２８年を掲載）

複数回答可なので、最終的に住宅展示場に行く方が多いのは確かですが、インターネットで情報収集する方が年々増えており、

実際にはこれ以上にホームページを見ている方が多いのではないかと考えられます。

さらに、先の図は全国での割合ですが、こちらの図は三大都市圏です。

全国に比べて三大都市圏では更にインターネットで情報収集する方の率が高く、新聞の折り込みチラシの２倍近くになっています。

ところが、多くのお客様が実際に契約しているのは、現状ではチラシで集客したお客様の割合が多いようなお答えをいただきます。

データと、工務店・ハウスメーカー等の住宅建設会社様の体感のずれは何故生じるのか。

多くの住宅建設会社様は結局のところ、インターネットの情報を重視する層を獲得できていないのではないかというのが正直な

感想です。

だからこそ、チラシでも反響が悪くなっているのです。

この国土交通省の住宅市場動向調査では、注文住宅の他にも分譲住宅・分譲マンションも同様の調査がされており、

分譲マンションでは圧倒的にインターネットで情報を探す方が多いという調査結果が出ています。

確かに、プランによって完成物や価格に大きな差が出る注文住宅は、分譲マンションに比べて表現が難しい事は間違いありません。

また、分譲マンションを建てるような企業は規模も大きく、販促費や広告も多額をかけられるのに対して、注文住宅市場では、

企業規模としては零細でも充分に戦えてきたので、ホームページにあまりお金をかけていないという側面もあるのでしょう。

しかしながら、年々インターネットで情報収集する層が増えている（特に、表は二次取得者も含んでいるので、一時取得者に限れば

さらにインターネットで情報収集する割合は多い）のに加えて、都市部ではもっとその割合が多い事を考えると、今迄はホームページや

インターネットの広告にお金をかけずに何とかやってこれても、これから先はそれでは先細る一方です。

折込チラシの２倍近く（２次取得者層も含めて）、インターネットから情報収集する方が多い中、御社の広告費の内訳はどうなっているでしょうか。

年間５００万～１０００万円紙媒体に予算をかけておきながら、ホームページ制作費は５０万円で制作してから３年以上変わっていない、

インターネット広告費は０円という住宅会社の方がおられましたら、改めて、お客様が何を元に情報収集しているか、図のようなデータを

色々と見て予算配分を変える事をお勧め致します。

お客様は、インターネットから直接来場予約や資料請求をしなかったとしても、御社を選ぶかどうかは御社のホームページを見てから判断しています。

ホームページの戦略について、（一社）全国住宅営業認定協会の代表理事である瀧本先生のセミナーも6月15日に開催致します。是非ご覧ください。

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