新たなホームページ改善ポイント

２０２０年１１月に「２０２１年５月には、コアウェブ　バイタルをランキング要素に組む」とGoogleは発表していました。

コアウェブ　バイタルとは、ウェブで優れたユーザー エクスペリエンスを実現するために重要と思われる品質シグナルの統合ガイドを提供する取り組みのことです。

簡単に言うと、ページの読み込みの速さ、ページを開いたときの反応速度、ページの安定性など、ユーザー体験を良くしていくのに根本的に必須となる指標のことです。

この取り組みは、今年６月中旬に延期されています。

││コアウェブ　バイタル　３つの指標

＞読み込み

「最大コンテンツの描画」の意味で、ユーザーの認識としてのページ表示速度を測る指標です。

専門的には、LCP（Largest Contentful Paint）と表記されます。

ブラウザの表示範囲内で、最も大きなコンテンツ（画像・動画の初期表示画像・背景画像のある要素・テキストを含むブロックレベル要素など、そのページでメインとなるコンテンツ）が表示されるまでの時間を表します。

数値は秒で表し、値が小さいほど良いとされています。

＞反応速度

「初回入力遅延」の意味で、ユーザーが第一印象として感じるサイトの操作性や反応速度を測る指標です。

専門的には、FID（First Input Delay）と表記されます。

ユーザーが最初にページ内でアクションを行った際に（クリック・タップ・テキスト入力など）、ブラウザがその操作に反応するのにかかった時間を表します。

数値はミリ秒で表し、値が小さいほど良いとされています。

＞視覚的安定性

「累積レイアウト変更」の意味で、視覚要素の安定性を示す指標です。

専門的には、CLS（Cumulative Layout Shift）と表記されます。

ユーザーが意図せぬレイアウトのずれがどれぐらい発生したかを、独自の「レイアウトシフトスコア」で表します。

数値はスコア（単位なし）で表し、値が小さいほど良いとされています。

││その他の指標

上記の３つの指標があらたに重要視されてきている指標です。

その他に以下の４つの指標は以前から重要視されている指標です。

自社のサイトがまだ対応していないとすれば、早急に対応する必要があります。

＞モバイルフレンドリー

モバイルフレンドリーとは、2015年4月21日にGoogleが全世界で実装したアルゴリズムです。

モバイルフレンドリーアップデートとも呼ばれます。

スマートフォンでの閲覧に適していないページの順位を引き下げる仕組みです。

モバイルフレンドリーにすることで、ユーザーがスマートフォンでの閲覧がよりスムーズになり、モバイル検索ユーザーの利便性が高まります。

＞セーフブラウジング

セーフブラウジングとは悪意のあるコンテンツ（マルウェアなど）や不正なコンテンツ（ソーシャルエンジニアリングなど）が含まれていないこと示します。

また、マルウェアに感染したWebサイトや不正なWebサイトにアクセスした時に、ブラウザに警告を表示させる仕組みのことです。

セーフブラウジングを使うことで、訪問者のパソコンやスマートフォンにマルウェアが感染することを防ぎ、個人情報漏えいのリスクから守ることができます。

＞HTTPS

セキュリティが強化されているホームページになっているかどうか。ということです。

HTTPSは、HTTPにSecure（セキュア）の「S」を追加したものです。

“https://”の場合は、データのやりとりをセキュア（＝暗号化）な状態で通信していますよ、ということです。

逆にいうと、”http://”は暗号化されていないデータをそのままやりとりしている状態です。

＞煩わしいインタースティシャルがない

インタースティシャルとは、ウェブサイトやアプリを利用している時に、画面上に表示される広告の事を呼びます。

広告ですから目立たなければなりませんが、ユーザーがサイトを見る時に邪魔になっていては逆効果です。

Google はモバイルユーザーの体験を損ねるとして、アプリインストールに関するインタースティシャル広告がページの大部分を覆い隠してしまっている場合、そのページはモバイル フレンドリーであるとは認められない、としています。

ホームページを見直す際、デザインやコンテンツなど見える部分も重要ですが、ユーザーの使いやすさも見直すべきポイントとなります。

どんなにデザインがすぐれたホームページであっても、Googleから評価されず順位が上がらないホームページは無意味だということです。

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